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上野遺跡群(美術館)

内容

【所在地(住所)】
大分県大分市三芳 (大分市美術館広場内)
【内容】
 上野丘陵の西端、大分市美術館用地(仮称)の中にあります。弥生時代中期と中世の遺構がみられ、前者については、方形竪穴住居跡7基、円形竪穴住居跡2基が発見されており、竪穴住居跡の規模は、方形で一辺が3mから4m、円形のもので径7mの大きさです。この遺跡には、集落(ムラ)を守るための溝状遺構が丘陵の南側縁辺部に2条掘られており、幅2m、深さ1mで断面形がV字状になるものと幅1.3m、深さ0.4mの断面形がU字状になるものとがあり、弥生時代中期頃に造られたものと思われます。また、もうひとつの遺構としては、県内で初例の隅丸方形周溝遺構があります。この規模は、10m×7mの大きさで、遺構を囲む溝の幅は約1m、深さ0.6mの断面形が逆台形になっており、その内側の空間部分に2間×2間(6m×3.5m)の東西棟になる建物跡が想定される遺構があります。この溝から弥生時代中期後半の鉄製ヤリガンナ1点、完形品の小形鉢形土器5点や甕形、壷形、丹塗り長頸壷形土器(祭祀用)等が多量に出土しました。これらの遺構、遺物の様子からみて、この遺跡は、祭祀の場として使用されたものと思われ、大分県下では唯一の事例となります。また、この遺構は美術館用地内に展示保存されます。
【文化財の指定】なし
【交通アクセス】

媒体写真
管理施設/お問い合わせ先 文化財課
大分市荷揚町2番31号
TEL:097-534-6111  FAX:097-532-8102
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