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古国府遺跡群(南大分小)

内容

【所在地(住所)】
大分県大分市奥田
【内容】
 「古国府(ふるごう)」という名の通り、古くから豊後国府(奈良時代の国の役所=今の県庁にあたる)の推定値として断続的に調査が続けられている遺跡です。古国府遺跡群の西部にあたる「羽屋井戸遺跡」では4~5世紀の竪穴建物(竪穴式住居)と7世紀後半の規格性の高い建物跡が、「羽屋園遺跡」では、4世紀~6世紀頃の竪穴建物跡や6世紀後半~7世紀の建物跡などが見つかっています。それに伴って様々な種類の祭祀(さいし)用具も多く発見され、古墳時代の中心的なムラであったことがわかっています。さらに、古国府から賀来の北側の丘陵上には、4世紀後半の前方後円墳である蓬莱山(ほうらいさん)古墳をはじめ、5世紀の前方後円墳である大臣塚(だいじんづか)古墳や永興千人塚(りょうごせんにんづか)古墳、6世紀末~7世紀前半にかけては、千代丸(ちよまる)古墳・弘法穴(こうぼうあな)古墳・丑殿(うしどの)古墳といった大型横穴式石室墳(おおがたよこあなしきせきしつふん)が展開しており、古墳時代を通じて大型の古墳が分布する市内でも唯一の地域です。北側の丘陵には、大分の有力豪族であった「大分君恵尺(おおいたのきみえさか)」の墓といわれる古宮古墳が7世紀の後半に築かれており、丘陵上の墳墓群は「大分を治めた豪族たちの歴代の墓地」と評価され、眼下の沖積地(ちゅうせきち)に所在する古国府遺跡群は、これらの有力者集団の拠点と想定されていました。
【文化財の指定】なし
【交通アクセス】

媒体写真
管理施設/お問い合わせ先 文化財課
大分市荷揚町2番31号
TEL:097-534-6111  FAX:097-532-8102
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