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尼ヶ城遺跡(消滅)

内容

【所在地(住所)】
大分県大分市大字永興
【内容】
 庄ノ原からのびる丘陵の南へ突出する、標高72mの台地上にあります。昭和53年(1978)の宅地造成に伴い発見された遺跡です。遺跡は、弥生時代後期の環濠集落と中世の城塞跡からなるものです。弥生遺構は台地北部にV字形の溝を掘り込み、その中に多量の土器を廃棄した状況で検出されました。その南側には竪穴住居跡10基が確認されています。また住居跡よりペンダント風に加工された中国後漢時代の銅鏡(方格規矩鏡)の鏡片が出土しました。同様な鏡片は雄城台、守岡遺跡などでも出土しており、地域間連合の象徴を意味したものではとする説があります。土器には、瀬都内地域との交流を裏付ける製塩土器など特徴のあるものが発見されています。また、中世の遺構は、溝状遺構、掘立建物跡、土坑などがあり、台地南端には土塁状遺構もあることから、小規模な城塞(館跡を伴う小山城)と推定され、出土遺物には繭形分銅(まゆがたふんどう)(重さ108.45g)などもみられます。現在は住宅地となっています。
【文化財の指定】なし
【交通アクセス】

媒体写真
管理施設/お問い合わせ先 文化財課
大分市荷揚町2番31号
TEL:097-534-6111  FAX:097-532-8102
アクセス数1,737回
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